CPIが目指すサービスのかたち

CPIは創業から約30年にわたり、Webサイトやメールを通じてお客さまの事業活動を支えてきました。
近年、企業活動におけるデジタル活用はますます進み、Webサイトやメールは、お客さまの事業継続に欠かせない重要な基盤となっています。

私たちが目指しているのは、単にWebサイトやメールの仕組みを提供することではありません。 お客さまが安心して事業を継続できる環境を支え続けることです。
技術やセキュリティを取り巻く環境は日々変化しています。
CPIでは、こうした変化に対応しながら、安全性・安定性・利便性の向上に継続して取り組み、お客さまに長く安心してご利用いただけるサービスを目指しています。

その実現に向けてサービス基盤や運用体制の見直し、セキュリティ対策の強化などさまざまな施策を進めています。

安心してご利用いただくための取り組み

CPIでは、サービスの停止によってお客さまのビジネスを止めることがないよう、安定したサービスの提供に取り組んでいます。
そのためには、システムの安定性だけでなく、セキュリティ対策や障害発生時の対応など、Webやメールを継続してご利用いただくための総合的な備えが欠かせません。
CPIが目指しているのは、単に「システムが止まらない」ことではなく、お客さまのビジネスを「止めない」ことです。

1.システムの安定性

① Web、メール。それぞれを独立したシステムで提供

一般的にレンタルサーバーでは、同一システム内でWeb、メールを提供しています。
CPIでは、Web、メールのそれぞれのシステムを完全に分離し提供しています。
分離することで、Web、メールそれぞれへの攻撃やセキュリティインシデント、メールの大量送受信、Webへのアクセス過多などが発生した場合も、相互に影響を受けない安全性と安定性を提供しています。

Webとメールサーバーの分離で影響緩和をしている図

② 徹底した冗長化構成

メールサービスで高い可用性と耐障害性を実現するため、現行プランのビジネススタンダード、KWCメールではKDDIグループのメール基盤を活用しています。本基盤は、データセンター、ネットワーク、ストレージまで多重化することで、障害が発生した場合でもサービス停止のリスクを抑え、お客さまがメールを継続して利用できる環境を実現しています。

Webについても、「Uptime InstituteのTierレベルでTier3(想定される稼働信頼性が99.98%以上)」に相当する、高い信頼性を誇るデータセンターにて運用し、電源に二系統引き込みなど、停電時にもサービスが停止しない仕組みで提供しています。

【メール基盤】

ネットワーク、データセンター、ストレージを多重化にしている図

【Webを支えるサーバー運用、データセンター】

2.システム運用

24時間365日、専任スタッフによる有人監視をベースに、細やかなシステム運用をおこなっています。
また、Webを標的にしたさまざまな攻撃や企業・組織を狙うメールを悪用した攻撃なども、増加を続けており、システムの安全性を確保するため、さまざまな対策をおこなっています。

① 障害対応の予防検知

サーバーやネットワーク機器などに用いるハードウェアも、問題発生の予兆を検知するように運用を続けています。
そのほか、データを保存するストレージについては、ディスクへのアクセス状況の自動監視に加え、運用スタッフが日々の状況を確認し、故障の兆候を早期に把握できるよう運用しています。

② 不正アクセス対策

サイバー攻撃も日進月歩の進化を遂げており、レンタルサーバー上のWebサイト、メールサーバーは日々、攻撃されています。
変化する攻撃に対して、お客さまのご利用に影響が出ないように安全性と可用性のバランスを取りつつ、日々、CPIのエンジニアが対策を実施しています。
例えば、

  • 悪質な攻撃を繰り返すレピュテーションリスクのある接続元からのアクセスを遮断する
  • システムの監視で攻撃兆候が発見された場合に制限をかける

など、日々の監視・運用を通じて、「サービスを止めない」ための対策を継続しています。

お客さまの情報を守るための対策

1.データ保護

Webサーバー

CPIでは、システムの安定運用のためバックアップ体制を整えています。運用保守として必要なシステム保守用バックアップは取得しており、何らかの問題でシステム復旧が必要になる場合に利用しています。ただし、これはお客さまが直接ご利用いただけるバックアップではないため、別途、お客さま自身でご利用いただけるバックアップを取得しています。
特に「SmartRelease」を提供するサービスでは、専用のバックアップサーバーに30世代分のバックアップを取得しており、日次バックアップやリリース時のバックアップも自動で実施しています。

メールサーバー

メールサービスでは、複数のサーバーにデータを分散配置し、サーバーやディスクに障害が発生した場合でもデータを保持できる冗長化ストレージシステムを採用しています。これにより、データ消失のリスクを極限まで抑えた環境でサービスを提供しております。
東西のデータセンターの冗長構成で耐障害性を高めると同時に、お客さまのデータもお守りし、ビジネス継続性を高めております。

2.セキュリティ対策

新しい機能やサービスをリリースする際には、ISMS規定に基づき、事前にセキュリティ監査を実施しています。
また、リリース後にも監査を実施し、最新のセキュリティ要件に沿って必要な項目を更新しております。

メールサービスのインシデント対応と今後の対応方針

メール基盤のインシデント対応

2026年6月8日、CPIのメールサービスにおいて不正アクセスが発生しました。
本件については、再発防止および被害拡大防止に向け、以下の対策を実施しました。

  • 原因および影響範囲の調査
  • 脆弱性への対処
  • 第三者専門機関によるフォレンジック調査
  • 全サーバーへのEDR導入
  • 対象となるお客さまへのパスワード変更/強制変更

今回のインシデントを教訓として、CPIでは、これまでのセキュリティ対策に加え、サービスを構成するシステムやソフトウェアの潜在的なリスクや脆弱性を継続的に確認し、未然にリスクを低減する対応を強化してまいります。製品ベンダーや外部専門機関との連携に加え、AIなどの新しい技術も活用しながら、システムやプログラムの分析を継続しておこないます。また、導入したEDRについても、日々変化する攻撃手法に対応できるよう、継続的な監視・運用・改善に努めてまいります。

信頼されるサービスであり続けるために

私たちCPIが目指しているのは、ただ「止まらないサービス」ではありません。
お客さまが安心してWebサイトやメールを使い続けることができ、その先にあるビジネスを止めないこと。

そのためには、システムの安定性だけでなく、セキュリティへの備え、日々の運用、そして万一の事態が発生した際に迅速に対応できる体制が必要です。
今回のセキュリティインシデントを一つの大きな教訓として、CPIはこれまでの取り組みに満足することなく、サービスのあり方そのものを見直し、より安全で、より安定したサービスへと進化させていきます。

これからも、お客さまの大切なビジネスを「止めない」ために。
CPIは、安全性と安定性への取り組みを継続し、信頼いただけるサービスを提供してまいります。