今夜も俺のインデックスが加速する

CPI x ウェブライダー

前回までのあらすじ

「言葉の力」により、サイトリニューアルを完了させたボーンたち。

生まれ変わったサイトは、驚異的な売上げを記録し、マツオカの経営状態は改善するかのように見えた。

しかし、売上げが向上したのも束の間、突如、大量の「比較サイト」が現れる。

都内のオーダー家具店に関する情報を集めたそれら比較サイトのすべてに、マツオカの名前は無かった・・・!

家具の市場をも操り、暗躍するガイルマーケティング社を前に、
ボーンたちはいかにして立ち向かうのか・・・!?

逆襲のSWOT分析

な、なんだこの比較サイト・・・!?
こんなサイト今までなかった・・・!

比較サイト群の画像

このサイトも、そのサイトも・・・!
どこもうちのことを書いてない・・・!

「東京のオーダー家具店一覧」・・・って、なんでうちが載ってないんだよ!?

ボーン・・・。
これって・・・。

・・・おそらく、ガイルマーケティングが仕込んだサイトだろう。

沈黙のWebマーケティング-Webマーケッター ボーンの逆襲- PAGE04「逆襲のSWOT分析」

ガイルマーケティング!?

ガイルマーケティングって確か・・・。

あっ!うちが最近まで契約していたっていうSEO会社・・・!?

そう、おそらく、これらの比較サイトは、ガイルマーケティングが仕掛けたものよ。

えっ・・・!!?
で、でも、これらのサイトの運営者情報を見ても全然知らない社名です!

・・・おそらく、ダミー会社ね。
ドメインのWhois情報を見ても、運営元が分からないように細工してあるわ。

そ・・・そんな・・・!!
こいつら一体、何が目的なんだよ!!

・・・。

おそらく、オーダー家具業界からのマツオカの締め出し・・・!

し、締め出し・・・!?
私たち、一体何をしたって言うんですか!?

ガイルマーケティングとの契約は破棄しましたが、違約金は今も払い続けています・・・!
嫌がらせされる覚えなんてないのに・・・!

・・・。

それにしたって、この比較サイトたち、なんで突然上位表示してるんだよ!?

・・・ブラックハットSEOだな。

ブラックハット・・・!?

ブラックハットSEO・・・!?
検索エンジンを騙して順位を上げているってことか・・・!?

で、でも!そんな方法じゃ、順位が下がるのも時間の問題では?

その通りだ。
・・・しかし、ガイル社のブラックハットSEOは巧妙だ。
自社が持つあらゆるリンクネットワークを駆使して、検索エンジンを騙そうとする。
順位低下までには時間がかかるだろう。

・・・そうだ!

アイディアを思いつく高橋

どうしたの?高橋君?

確か、Googleには「ウェブスパム報告フォーム」ってのがあるって聞いた!
そこからこのサイトたちを通報すれば良いんじゃないか!?

説明しよう!

Googleには「Google をだまして掲載順位を上げようとするページ」を通報することができるフォームが用意されている。
例えば、有料リンクを購入しているページや、隠しテキストを使っているページ、著作権に違反しているページを通報することで、Googleに検索結果の品質向上を依頼することができる!

→ウェブマスターツール-ウェブスパム レポート
(※Googleアカウントへのログインが必要です)

ウェブマスターツールのキャプチャ

・・・甘いわ。

えっ・・・!?

Googleにスパム報告したからといって、すぐに対応してもらえるとは限らない。
おそらく、目視でのチェックが入った後の対応になるわね。
しかも・・・サイトは複数あるわ。
スパム判定を受けるまで時間がかかるかもしれない・・・。

そ、そんな・・・!!

比較サイトをこのまま放置しておくと、マツオカの存在に気付かず、他社に発注する顧客が増えそうね・・・。
もしくは、マツオカの存在を知っていても、マツオカが比較サイトに掲載されていないことを不思議に思う顧客も出てきそう・・・。

ほんっとにわけわかんねー!!
なんだよ、このガイルマーケティングって会社。
俺たちをつぶしてどうなるってんだよ!!

・・・。

ボーン、あの時のことを思い出すわね・・・。

・・・!

水滴がおちる

top

-5年前 ニューヨークシティ

ニューヨーク

ジェイムス、この後のミーティングだが、資料の準備はどうだ?

安心しろ、デイビッド。
この通りさ。

さすがだな、ジェイムス。
我がクロスアナリティクス社のトップマーケッター。
仕事が早くて助かるぜ。

デイヴィッドとジェイムス

ところで、デイビッド、この案件が落ち着いたら、BLUE SMOKEのスペアリブでも食いに行こうぜ。

お、良いねえ。
あそこのリブは絶品と聞いたが、なかなか予約がとれないんだよな。
予約がとれりゃあ良いんだが。

なあに、安心しろ。
ヴェロニカがオーナーの友達なんだ。
あいつがなんとかしてくれるさ。

ハッハー!できる男の恋人は違うね。
楽しみにしてるぜ~。

RRRRRRRRRRRRRRRRRRR

ん?
ジェイムス、お前の電話っぽいぞ。

はい、こちらジェイムス・ボーン。

・・・。
・・・なっ・・・!?

どうしたんだ?

まさか・・・。

おいおい、どうしちまったんだ?
顔面蒼白じゃねーか。

・・・すまん・・・デイビッド。
先にミーティングを始めておいてくれ。

P社のソーシャルメディアアカウントに異変が起きているらしい。

P社のアカウント・・・?
Facebookか?Twitterか?

・・・俺も詳しいことは分からない。

ひとまず、事態を確認する。
お前は先にミーティングを進めておいてくれ!

お、おう・・・。


ヴェロニカ!
P社のソーシャルメディアアカウントが炎上しているって本当か!?

・・・ジェイムス・・・!
P社のFacebookやTwitterの公式アカウントに、たくさんのコメントが飛んできてるわ。
この記事が原因みたいよ・・・。

炎上元の記事と炎上するパーフェクトビューティ社のfacebookページ

こ、これは・・・!?
なんだこの記事は・・・!?

P社の化粧品を購入した顧客が書いた記事みたい。
化粧品を使ったら、ひどい肌荒れが起きたって書いてあるわ。

・・・P社の対応は?

さっき連絡があり、記事を投稿した顧客の特定を急いでいるそうよ。

特定?
特定なんてできるのか?

P社の化粧品は通販でしか買えないわ。
そして、この記事に書かれているのは新商品のレビュー。
新商品を購入した顧客はまだ少ないみたい。

・・・でも・・・・。

でも・・・?

P社の担当者がいうには、こんなにひどい肌荒れが起きるはずなんてないって言ってるの。

・・・!
しかし・・・このブログの記事では肌荒れが起こったと書いてあるぞ・・・?

不自然なのよ。

この検索結果を見て。
同じタイトルの記事が無数に並んでいるわ。

こ、これは・・・!?

同じタイトルの記事が1,000記事くらい投稿されてるわ。
しかも、たくさんのTwitter botがそれらの記事をつぶやいてる。

なん・・・だと・・・!?

何者かが仕組んだとしか考えられないわ。
だって・・・被害に遭った一般の顧客が、こんな手の込んだことする?

RRRRRRRRRRRRRRRRRRR

はい、こちらジェイムス・ボーン。

・・・社長・・・!
・・・はい、この件は現在調査中です・・・!

ジェイムス、大丈夫!?

・・・社長からの電話だ。
この件を報告しに、社長の元へ行ってくる・・・!

窓に映るグラフなどのデータを見ながら 考えにふける社長の後ろ姿。ボーンはその姿を見つめている。

ジェイムス、P社に関するネガティブなクチコミがソーシャルメディアを騒がせているようだな。

はい、突然、多数のブログが立ちあがり、P社の商品に関するネガティブな情報が拡散されています。

・・・これは罠かもしれん・・・。
先程、P社の専務から連絡があり、うちとの契約を破棄したいと伝えてきた。

なっ・・・!?

今回のソーシャルメディア炎上は、これらのブログの拡散を事前に察知できなかったうちの責任と言いたいらしい・・・。

そ、そんな・・・!?
我が社に落ち度はなかったはず!?

・・・先程、デイビッドから連絡があり、P社の新キャンペーンのコンペに負けたらしい。
勝利したのは、ガイルマーケティング社。

ガイル社・・・!?

そして、P社の新しい専務は、元ガイル社でマーケティング部門を統括していた人物だ。

・・・!?
ま・・・まさか・・・。

ジェイムス、今回のトラブルの影には、大きな闇が潜んでいるように感じる。
気を付けろ・・・。

社長・・・!

間

間

間

間

しゃ、社長・・・!!
一体誰にやられたんですか・・・!?

息絶え絶えになったクロス社の社長の手を掴みながら泣き崩れるボーン。その側にはヴェロニカもいる

グ・・・グフッ・・・。
ジェ・・・ジェイムス・・・か・・・。

そ、そんな・・・!
お、俺がついていれば・・・!!

ジェ・・・ジェイムス・・・。
立派になっていくお前を見るのが・・・楽しみ・・・だった・・・。

い、今、救急車を呼びました・・・!!
しっかりしてください・・・!!

ガ・・・ガイルマーケティング社には・・・気を・・・付けろ・・・。

しゃ・・・・社長・・・!
い、いや、親父・・・!しっかりしてくれ・・・!!

は・・・ははは・・・育ての親である私をはじめて親父と呼んでくれたな・・・。
嬉しいよ・・・ジェイムス・・・。

ガクッ

お・・・
親父ー!!!

間

間

ボーン君。
君はもうクロスアナリティクス社には必要のない男だ。
本日付けで去ってもらおう。

お・・・お前たちは・・・!?

謎の男たち

本日をもって、クロスアナリティクス社は我々ガイルマーケティングが買収した。
幾つかの事業部は分解し、必要のない社員には去ってもらう。
さあ、そのカードキーを返してもらおう。

き、貴様ら・・・!!
もしや、買収を狙って、炎上を仕掛けたのか・・・!!
クロスアナリティクス社の評価を失墜させ、Webマーケティング業界のトップシェアを奪うために・・・!!

ふっ、なんのことだか。

くっ・・・!
社長の命を奪ったのもお前たちだな・・・!!?

おやおや、人を犯罪者扱いですか?
どこにそんな証拠があるんですかね?
名誉毀損で訴えますよ。

・・・お前ら・・・!!!

聞き分けのない人ですね。
さあ、皆さん、この方をオフィスの外へお連れしてください。

・・・くっ、何をしやがる・・・!!
離せっ、離せ―っ!!!!!

間

空港のロビー

ジェイムス、発つのね・・・。

・・・ああ。
日本へ向かう。

私もすぐに追いかけるわ。

日本へ行ったら、俺は母の姓を名乗る。
ジェイムス・ボーンという人間は今日、この瞬間、この世から消えた。

独り身の母を亡くし、みなしごだった俺を引き取り、育ててくれた親父。
・・・親父の姓であるボーン。
そして、母の姓である片桐。

俺にはもうジェイムスという名前は必要ない。
俺は・・・ボーン・片桐だ。

・・・ボーン・・・片桐・・・。

クロスアナリティクス社を守れなかったのは俺の弱さが原因だ。
俺は・・・一から自分を鍛え直す。
・・・そして・・・ガイル社を市場から引きずり下ろす・・・!

・・・ボーン・・・。

top

水滴がおちる

マツオカの室内

・・・ボーン・・・?

・・・過去を思い出していた。

・・・ガイル社の狙いは、おそらく、マツオカではなく・・・。
あなたね・・・、ボーン。

ヴェロニカに諭され、「ハッ」と気付くボーンヴェロニカとボーン、二人のシーン。

・・・。
・・・やつらは俺がマツオカに関わっていることに気付いている。
おそらく、マツオカごと、俺をつぶすつもりだろう。

・・・どうするつもり?

・・・。
・・・徹底抗戦するまでだ。


ほ、ほんとやべーよ・・・。
めぐみさん・・・、マツオカどうなっちまうんでしょう・・・。

お、落ち着いて、高橋君!
きっと・・・何か方法があるはず・・・!

ほ・・・方法って・・・。
こんなにたくさんの比較サイト、どうすりゃ良いんですか・・・!?

・・・え・・・えっと・・・。

落ち着け。

ボ、ボーンさん・・・。

こ・・・これが落ち着いていられるかっての!!
これじゃあ、せっかくリニューアルしたサイトも見てもらえない・・・。
比較サイトに載せてもらえないんだぜ??

好都合だ。

そう、ほんと、好都合・・・。
ん???好都合・・・!?

お、おっさん・・・、今「好都合」って・・・言ったか?

高橋君、めぐみさん、落ち着いて。
あなたたちが依頼したWebマーケッターは、世界最高のWebマーケッターなのよ。
ボーンのことを信じて。

比較サイトに載せてもらえないのなら、かえって好都合だ。
「比較サイトに載せられないサイト」にすれば良い。

「比較サイトに載せられないサイト」・・・!?

「桶狭間戦法」でいくぞ。

お、おけはざま・・・?
なんだそりゃ?

「桶狭間」とは、「桶狭間の戦い」のこと。
2万5,000人もの大軍勢を率いていた今川義元を、織田信長がたった数百の軍勢で破った戦いよ。

桶狭間の戦いのイメージ

織田信長・・・?今川義元・・・?

いきなり歴史の話かよ・・・。

まあ、聞け。
この戦いから学べることは、織田信長が今川義元を破ったのは「正攻法」ではなかったということだ。

!?
正攻法じゃない・・・?

・・・織田信長が勝てた理由は「奇襲」をしたからだ。
織田軍は最初から今川の本陣を狙って奇襲をし、勝利したのだ。

奇襲・・・!?

つまり、大切なのは発想の転換ってこと。
相手が巨大であればあるほど、発想の転換は生きてくるのよ。

「面」で攻撃する相手には、「点」で反撃すれば良い。

点で・・・・。
反撃・・・!?

・・・始めるぞ。

SWOT分析!!

説明しよう!

「SWOT分析」とはマーケティング戦略で使われる思考フレームワークの一つである。

  1. Strength(強み) 自社がもつ強み
  2. Weakness(弱み) 自社がもつ弱み・課題
  3. Opportunity(機会) 外部環境にあるチャンス
  4. Threat(脅威) 外部環境にある自社にとって都合の悪いこと

それぞれの頭文字をとり、名付けられた。
この「SWOT分析」をおこなうことで、自社商品や自社サイトが他社に比べてどんな強みや弱みを持っているかを知ることができる。
そしてそれは、マーケティングを進める上でのヒントとなるのだ!

スウォット分析・・・?

マーケティングの現場でよく使われる分析手法よ。
今回のようなピンチに陥った時ほど、客観的な状況分析が大切。
ピンチはチャンスでもあるわ。

ピンチはチャンス・・・!

・・・紙とペンはあるか?

はっ、はい!!
今すぐお持ちします・・・!!


・・・ヴェロニカ、SWOT分析の準備を頼む。

OK、ボーン。

二人とも、よく見て。
これがSWOT分析に使う表よ。

SWOT分析表の手書きラフ

何だこれ・・・?

各マスの意味を解説するわ。
左のマスは、自社の内部環境における「強み」と「弱み」。
そして、右のマスは、自社の外から生まれる「強み(機会)」と「弱み(脅威)」。

これらのマスを埋めていくことで、自社を取り巻く環境を客観的に分析できるの。

自社の強み・・・って、例えば、「うちは職人さんのレベルが高い」・・・とかでしょうか?

そうよ。
そういった感じで、自社の強みや弱みをリストアップするの。

外から生まれた弱みってのは、つまり・・・「ガイルマーケティング社がつくった大量の比較サイト」ってわけか・・・!

そうよ。
二人とも、理解が早くなってきたわね。
その調子でまずはこの表を埋めてみましょう。
きっと良い打開策が見つかるはずよ。

・・・はいっ!!

間

間

間

・・・できた・・・!

マツオカのSWOT分析表

あら?外部環境の強みが・・・。

・・・あっ・・・。
外部環境の強みがよく分からなかったので、ボーンさんのことを書いてしまいました・・・。

ふふふ、良いのよ。
ボーンも外部環境のプラス要因であることには違いないわね。

こうやって表に書くと、客観的に自社のことを見つめ直せるな・・・。
でも・・・ここからどうすりゃいいんだ・・・?

SWOT分析の表を見つめていれば、そこに道が見えてくる。

道が見えてくる・・・?

この表で一番大事なマスがどこか分かるかしら?

大事なマス・・・?
やっぱり、「プラス」に該当するマスでしょうか・・・?

・・・いや。
大事なのはむしろ「マイナス」のマスだ。

マイナス部分にスポットをあてたSWOT分析表

マイナスのマス・・・!?

マイナスの反対はプラスだ。
マイナスをプラスに変えられれば、弱みは“強み”になり、マーケティングは一気に加速する。

マイナスを・・・プラスに・・・!?

ボーンが話したことに、衝撃を受けるめぐみと高橋

SWOT分析の狙いは「弱点」を知ることだ。
なぜなら、自分が弱点だと思っている要素は、発想を変えることで強みになる場合があるからだ。
外部環境の“弱み”は、“強み”の裏返しでもあるのだ。

発想を・・・変える・・・。

あっ!!
だからさっき、ボーンさんは「比較サイトに載せられないサイトにする」って仰ったんですね!
あれが発想を変えるってことだったんですね!

・・・そうだ。
「比較サイトに掲載されていない家具会社」という状況を逆手にとる。

世の中には「ガイドブックには載っていない、知る人ぞ知る名店」というカテゴリもあるわね。

・・・。
そ・・・そうか!!

比較サイトに載せられていないってことは、「知る人ぞ知る家具会社」になるってわけか!!

マツオカの強みは「家具の品質」。
比較サイトへの掲載を「あえて断っている」という見せ方にすれば、マツオカのブランドはさらに高まりそうだわ・・・!

そうだ。
一流ブランドの商品はそもそも比較なんてできないからな。

・・・すごいっ・・・!

(さすがだわ・・・ボーン。
まさか、この一瞬で、そんな戦略を考えるなんて。
そして、めぐみさん、高橋君、二人の“気付き”のスピードもどんどん早くなってる。
二人とも、ボーンの元で確実に成長しているのね)

・・・さて、二人とも。
この戦略を進める前に確認だ。

比較サイトのビジネスモデルを説明できるか?

ビジネスモデル・・・?

そ、そういや、比較サイトって一体どこで儲けてるんだろう・・・?

(・・・ビジネスモデルの分析はまだまだ修行が必要って感じね)

ヴェロニカ、お前から説明してやってくれ。

OK、ボーン。

二人ともよく聞いてね。

語り部分始まり

「比較サイト」の強みって何か分かるかしら?
比較サイトの強みは、たくさんの商品に対する評価を一気に見比べられる点。

ユーザーからすれば、商品に関するクチコミや評価を一つ一つ調べるのは大変だから、比較サイトのような、情報が一箇所に集まるサイトはありがたいの。

でもね、最近は比較サイトが多くなりすぎて、比較サイトのないジャンルを探す方が難しくなってしまっている。
なぜそんなことが起きたかというと、比較サイトをビジネスとして立ち上げる企業やアフィリエイターが激増したからよ。

前述したように、比較サイト自体はユーザーにとってはメリットが大きいサイト。
だから、何かの商品やサービスを探しているユーザーが、「比較」や「ランキング」といったキーワードと一緒に検索するケースは増えてきてる。

その結果、比較サイトの中には、アクセスがたくさん集まるサイトもたくさん出てきてる。
そして、そのようなサイトに、企業は広告を出稿したいと考える。
なぜなら、比較サイトへアクセスしてきたユーザーは、商品やサービスを真剣に探しているユーザーが多いわけだから、アクセス数の多い比較サイトからは商品やサービスが売れやすいのよ。

ただ、最近では比較サイトの信頼性が疑問視されている。
なぜなら、サイトオーナーの自己判断で、商品やサービスの評価を操作できてしまうからよ。
広告主の商品の評価を高くすることなんて、朝飯前なのよ。

もちろん、そんなサイトはごく一部なのかもしれないけれど、残念ながら、広告だらけの比較サイトが、自分が売りたい商品の評価を不自然に高めているケースは目にするわ。

まあ、今回のガイル社のように、競合他社を排除するためだけに比較サイトを乱立するケースは珍しいけれど。

語り部分終わり

・・・ひええええ・・・。
比較サイトって恐ろしいですね・・・。

私もなんだかんだで、口コミサイトとか見てしまいます・・・。

私も見ちゃうわよ。
人は客観的な情報を得て、安心しようとする生き物だから。

比較サイトのビジネスモデル自体は、ユーザーにとっても広告主にとっても理想的なモデルなんだけど、誠実に運営しないと、胡散臭いサイトになってしまうわけ。

たしかに・・・。

比較サイトのビジネスモデルを理解したか?

はいっ・・・!!

今回の敵はその比較サイトだ。
それも、一つや二つじゃない、大量の比較サイトだ。

そこで、敵を一網打尽にする戦略をとる。

い、一網打尽・・・!?

マツオカのサイトで、比較サイトのカラクリについて説明する。

えっ・・・えええええ!!?

マツオカのサイトTOPのファーストビューに、「マツオカが比較サイト掲載を断る理由」という見出しで、世の中の比較サイトの“カラクリ”を説明するページへのリンクを張る。

そ、そんなことしても良いのかよ・・・!!?

他社サイトを誹謗中傷するわけではない。
あくまでも、先ほどヴェロニカが話したような、比較サイトを巡る問題を取り上げ、顧客にちょっとした“気付き”を与えるだけだ。
特に、ガイル社がつくった怪しげな比較サイトなどは格好の題材になるぞ。

なるほど・・・。名案ね。

家具などの高価な買い物をするユーザーは、自分が失敗したくないという心理が強い。
だから、たくさんの情報を集めようとする。
そんなユーザーに「失敗しないためのWebサイトの選び方」を教えるんだ。
それは結果的に、マツオカのサイトが信用を得るきっかけにもなるだろう。

すっ、すごいぜ・・・!

早速取りかかるぞ。

はい!!


マツオカのウェブサイトの画像

ひとまずはこれで良いだろう。

すげーや・・・!
「比較サイトで見つからない理由」ってバナーが入っただけで、なんだか逆に信頼感が出てきた。

これなら、もし、お客様から比較サイトのことを突っ込まれても説明できます!

・・・あっ!!

どうしたの?めぐみさん?

うちが「比較サイトへ掲載していない」って書いたら、今度は、比較サイトへ掲載されるかも・・・。

・・・あっ・・・!!!

・・・心配無用だ。
もしそうなれば、今度は逆に「勝手に掲載されてしまった」ということを利用すれば良いだけだ。

なるほど・・・!

さあ、マツオカの新コンセプトが決まったわね!
「比較サイトへの掲載を断り続けている、知る人ぞ知るオーダー家具店」

なんか・・・カッコイイ!!

胸を張りたい気持ちです!

喜ぶのは早いわよ。
そもそも、このコンセプトを知ってもらわなくちゃ意味がないんだから。
今の状況じゃ、ガイル社の比較サイトに埋もれて、そもそもマツオカのメッセージが届かないわ。

そこで、「検索連動型広告」を出しておきましょう。

説明しよう!

「検索連動型広告」とは、検索エンジンでユーザーが検索した際、検索結果画面にそのキーワードに関連した広告を表示する広告媒体である。
検索連動型広告は大きく分けて、GoogleとYahoo!、それぞれに出稿できる広告がある!

→Googleアドワーズ(Google AdWords)
→Yahoo!プロモーション広告

検索連動型広告のイメージ

ええっ・・・!!?
知る人ぞ知るお店じゃなかったんですか!?

それはあくまでもコンセプト。
どんなに優れたコンテンツも、見つけてもらわなきゃ意味がないわ。
とはいえ、比較サイトに広告を出しちゃうのはコンセプトとぶれるのでNG。

だから当面は検索型連動広告に出稿しておいて、確実に集客をしながら、マツオカのメッセージを知ってもらうの。

あとは、マツオカの既存顧客が運営しているブログなどがあれば、マツオカの紹介をしてもらえるようお願いするのも良いな。

私、お客様でブログを持ってらっしゃる方をリストアップしてみます!

じゃあ、高橋君、あなたは検索型連動広告の出稿をしましょう。

け、けんさくれんどうがたこうこく・・・???
俺、やり方とかまったく知らないけど・・・。

大丈夫、誰にでもできる作業よ。
これを機会に、SEO以外の集客手法も覚えておきましょ。

・・・お、おうっ!!


-ガイルマーケティング社日本法人

ガイル社のビル

なっ、なんだと!!?

は、ははあ・・・、で、ですから、マツオカのサイトは、我々の戦略を逆手にとったようでして・・・。

・・・。
あえて比較サイトに登録させないサイト・・・!
ふはははははは!面白いではないか!

・・・あ、あの・・・、比較サイトの追加制作はいかがいたしましょうか・・・?

もう良い。
ブラックハットなSEOで上位表示させた分、あれらのサイトが上位表示をキープするのも厳しいだろう。

・・・ふははははははは・・・!!!
ボーンよ。
日本へ来て、その牙をさらに磨いたようだな。

良かろう。
そこまでして、ガイルマーケティングに刃向かうというなら、私もそろそろ本気を出すことにしよう・・・!!

不気味な顔で不敵に笑う遠藤。背景にはボーン・ヴェロニカ・めぐみ・高橋

次回予告

SWOT分析により、比較サイトの脅威を逆に機会(チャンス)へ変えたボーンたち。

そんなボーンたちに新たな脅威が襲いかかる!
不気味に笑う遠藤の思惑とは一体・・・!?

次回、沈黙のWebマーケティング第五話、
「コンテンツSEOの誘惑」

今夜も俺のインデックスが加速する・・・!

バックナンバーはこちら!

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