京都のWebマーケッター松尾が語る「503エラー」に関する話。

503エラーを防ぐ!Web屋が知っておくべき503エラーの原因と対処

503エラーが出たら

(この記事は2016年3月14日に更新されました)

皆さん、こんにちは。
京都のWebマーケティングチーム「ウェブライダー」の松尾です。

最近、某社からCPIサーバーに乗り換えたことがきっかけで、このコラムを書かせていただく機会を得ました。

このコラムでは、Webマーケッター視点から見たレンタルサーバー選びのコツを中心に、Web集客を強化するためのノウハウを書いていきます。

あなたはWebサイトを運営している中で、突然「503 Service Unavailable」「Service Temporarily Unavailable」などのエラーメッセージが表示されたことはありませんか?

Service Temporarily Unavailable(503エラー)

このメッセージは「503エラー」と呼ばれ、レンタルサーバーから返されるHTTPステータスコードのひとつ。
「サーバーへの同時アクセス数の制限を超えているため、訪問者の閲覧を制限している」という状態を指しています。
つまり、このメッセージが表示されている間は、訪問者は一時的にサイトが閲覧できません。

たとえば、もし、あなたがネットショップを運営しているのであれば、訪問者は商品の購入ができませんし、何かの文章を読んでもらいたくても、文章は表示されません。
すなわち、あなたのビジネスチャンスが大きく失われている状態が「503エラー」なのです・・・!

実は今、アクセスの急増時に503エラーが表示されているWebサイトが増えています。

なぜ、この503エラーというメッセージが発生してしまうのか?
そして、どのように対処すればいいのか?

今回は、この503エラーが表示される回数を減らし、あなたのビジネスチャンスを逃さないためのノウハウをお教えします。

この問題解決のカギは、実は「適切なレンタルサーバー選び」にありました。

それではまいりましょう。


●このページの目次

1、そのサイト、集客に失敗しているのは「503エラー」が原因かも・・・。

先ほどお話したように、503エラーのメッセージが表示されている間は、訪問者は一時的にサイトが閲覧できません。

サイトが閲覧できなくなることによって、以下のようなデメリットが発生します。

  1. Webサイトの内容が見られないため、TwitterやFacebookなどのソーシャルメディアでシェアできない
  2. Webサイトの内容が見られないため、そのサイトで買い物ができない(ネットショップの場合)
  3. 買い物の途中だったのに、商品ページが表示されなくなる(ネットショップの場合)
  4. Webサイトの内容が見られないため、「このサイトは閉鎖されたんだ」と誤解して、再びアクセスしなくなる(Webに詳しくない一般の訪問者の場合)

この中でもとくに大きなデメリットは、“Web集客に多大な影響がある”ということでしょう。

とくに、TwitterやFacebookなどのソーシャルメディアで自分のサイトが話題になった際、この503エラーが出てしまっていると、興味をもって訪問してくれた人をガッカリさせるだけでなく、本来はもっと拡散(※)していたはずなのに、そのチャンスが奪われてしまいます。
(※「拡散」とは、Twitterの公式RTなどを介して、サイトの情報がより多くの人に広まっていくことを指します)

「せっかく、今、うちのサイトがソーシャルメディアで話題になっているのに、これじゃあ、拡散が止まってしまう・・・!」
そんな風に叫んだこともある方も多いのではないでしょうか。

ソーシャル拡散が止まってしまった図

今のネットユーザーの多くは、日々、膨大な情報に触れているため、一度見に行って見られなかったサイトの存在は記憶に残らず、二度と訪問してくれないケースも多々あります。

だからこそ、503エラーをできるだけ出さないWebサイト運営が必要になってくるのです。

実はこの503エラー、あくまでも瞬間的にWebサイトが見られなくなる状態なので、サイトへの同時アクセス数が少なくなれば、エラーは表示されなくなります。
ただ、そうはいっても、一分一秒が命のWeb集客の世界では、この503エラーを見過ごせませんよね。

というわけで、続いて、この503エラーがなぜ発生するのか?を技術的な面から見ていきましょう。

2、「503エラー」はなぜ発生するの?その原因はふたつあった!

503エラーが出る理由には以下のふたつがあります。

  1. Webサイトへ“瞬間的”にたくさんの人がアクセスしている
  2. Webサイトの構造上、読み込み終了までに時間がかかり、その結果、“入場制限”の人がたくさん発生している、いわば“渋滞”の状態

まず「1」について説明しますね。

一般的なレンタルサーバーでは、サーバーへ瞬間的にアクセスできる人数を制限しています。
これを「同時アクセス数の制限」といい、サーバー会社はその同時アクセス数を制限することで、サーバーの安定的な稼働を実現しようとしています。

そのため、レンタルサーバー各社が設定している同時アクセス数の限界を超えると、サーバーが自らそのアクセスを遮断してしまうのです。

瞬間的なアクセス過多の503

続いて「2」は、Webサイトの構造が原因で読み込み終了までに時間がかかり、その結果、入場制限の人がたくさん発生している、いわば“渋滞”が発生している状態です。

読み込み速度負荷的な503

503エラーにおける同時アクセス数とはあくまでも、“サイトのデータが読み込まれるまでのアクセス”のことです。
一旦、サイトが表示されれば、基本的にはサーバーからデータの送信はおこなわれませんので、読み込みが終わった訪問者の数は同時アクセス数に影響しません。
(※但し、その訪問者がサイト内の別のページに移動した際には、またデータの送信がおこなわれますので、同時アクセス数に影響します)

たとえば、高速道路の料金所をイメージしてみてください。

料金所

Webサイトの構造がしっかり整備されていて、データの読み込み完了までに時間がかからないサイトを無人の「ETC」
Webサイトの構造が整備されておらず、データの読み込み完了までに時間がかかるサイトを「有人の料金所」だと考えます。

前者の「ETC」は渋滞が起きにくいですが、後者の「有人の料金所」はどうしても渋滞が起こりやすいですよね。

実は、Webサイトは、そのサイトの構造によって、「ETCタイプ」(すぐにデータの読み込みが完了するサイト)「有人の料金所タイプ」(データの読み込みがなかなか終わらないサイト)に分かれてしまうのです。

「有人の料金所タイプ」のサイトでいえば、1回のアクセスで、たくさんのファイルやプログラムを呼び出してしまうサイトや、データベースへ頻繁にアクセスするサイトなどが該当しやすいです。
有名どころでいえば、人気のブログシステム(CMS)である「WordPress」で構築されたサイトがそれに該当します。
WordPressというCMSは、訪問者のアクセスに応じて毎回データベースにアクセスし、動的にページを生成する仕様だからです。

WordPressに限らず、動的にページが生成されるサイトでは、訪問者の入場制限が発生しやすく、どうしても503エラーが出やすくなります。

そういったサイトが「ETCタイプ」に変わるためには、「キャッシュ」と呼ばれる技術を使って、データベースへの接続回数を減らす方法があります。
たとえば、WordPressのサイトの場合は、「WP Super Cache」などのキャッシュ用のプラグインを入れ、静的なページを生成しておきます。

また、Webサイトで使われている画像ファイルなどの数を減らしたり、画像ファイルの容量を小さくするなどして、データの読み込み時間を減らす方法もあります。

503エラーは、サーバーが落ちたということではない!

503エラーを目にすると、「サーバーが落ちた!」「サーバーに障害が起きた!」と思われる方がいらっしゃいますが、この503エラーはサーバーが落ちたから出るのではありません。

「同時アクセス数を超えたので、サーバーに負荷がかかりそうだわ。だから、しばらく他の人はアクセスできないようにするよ」というサーバー側の自己防衛システムなのです。

だから、503エラーが出ているときは、サーバーは正常に動いていることになります。

では、なぜ、レンタルサーバーは「同時アクセス数(同時接続数ともいいます)」を設定して、サーバーの負荷を減らさないといけないのでしょうか?

その理由には、レンタルサーバーの「ビジネスモデル」が大きく関わっていたのです・・・!

共用サーバーのビジネスモデルとは?

一般的に、503エラーが起きやすいサーバーは「共用サーバー」です。

レンタルサーバーには「共用サーバー」と「専用サーバー」というプランがありますが、月々500円や、月々2,000円といった価格帯のサーバーは「共用サーバー」にあたります。
(※クラウドやVPSといったサーバーに関しては、ここでは割愛しますね)

この共用サーバーは、「1台のサーバーを複数のユーザーで利用することで、ひとりあたりの費用を下げよう」という考えから生まれたサーバーです。
一般の人たちが気軽にサイトを立ち上げられるよう、「手軽に使える安いサーバーがあったらいいよね」というコンセプトで設計されています。

だから、基本的には共用サーバーは大きなアクセスを集めるようなサイト運用には向いていません。
それもそのはず、一般の人が月に数十万、数百万といった大きなアクセスを集められるサイトなんて、なかなかカンタンには作れないからです。

しかし、TwitterやFacebookといったソーシャルメディアの登場が、事態を大きく変貌させます。

というのも、TwitterやFacebookといったソーシャルメディアでURLが共有されると、個人が気軽に作ったようなサイトでも瞬間的に膨大なアクセスが集まるケースが増えてきたためです。

瞬間的に跳ね上がるアクセス数!

月に数十万、数百万といった大きなアクセスを集められるサイトでも、瞬間的に500や1,000といったアクセスを呼び込むことは難しいです。
よって、まさか個人サイトレベルで、ここまで瞬間的なアクセスが集まる時代が来るとは、当時は誰も考え付かなかったのです。

しかし、実際にそんな時代が到来してしまいました。
これは大変です。
なぜなら、瞬間的なアクセス数の増加は、サーバーの処理に瞬間的に大きな負荷がかかってしまい、サーバーの安定稼働に影響するからです。

しかも、共用サーバーの場合、1台のサーバーの中に複数のユーザーがいるわけですから、極端な話、同じサーバーを使っている別々の人のサイト同士が瞬間的なアクセス増を記録してしまうと、そのサーバーは大変なことになってしまいます。

そのため、レンタルサーバー各社はこう考えました。
「こりゃ、同時接続数に厳しい制限を付けないとダメだな・・・」と

3、“安いだけ”の共用サーバーほど、危ないかもしれない理由

先ほど少しお伝えしましたが、共用サーバーの場合、同じサーバーに割り当てられている特定のユーザーのサイトにアクセスが殺到すると、そのサーバーに負荷がかかり、同じサーバーを使っている他のユーザーのサイトにも、“表示速度が遅くなる”といった影響が出ます。

つまり、自分は普通にサイトを運営しているだけなのに、とばっちりを受ける可能性があるということです。

先程、共用サーバーとは「1台のサーバーを複数のユーザーで利用することで、ひとりあたりのコストを下げるサーバー」だと説明しました。

実は、サーバー会社によっては、ひとりあたりの利用料を下げるために、1台の共用サーバーの中にたくさんのユーザーを割当てている場合があります。

安いサーバーほどぎゅうぎゅう

その場合、誰かのサイトによって自分のサイトが影響を受けるリスクがどうしても高まってしまいます。

よって、1台のサーバーの中にたくさんのユーザーが割当てられている共用サーバーほど、同時アクセス数の制限を強めざるをえない可能性が高まるわけです。

たったひとりのユーザーのために、他の複数のユーザーが迷惑を被ると、サーバー会社としては信頼を落としてしまいますものね。

・・・とはいえ、アクセスを制限された当人にとっては嬉しくはないですよね。

せっかく自分が頑張って集客を成功させても、サーバー会社の都合で、ビジネスの機会損失が発生してしまうからです。

503が出てしまうとアクセス数への影響は避けられません

「安物買いの銭失い」にならないように。失ったチャンスは二度と手に入らない。

「安物買いの銭失い」という言葉があります。
これは「値段の安いものばかりに気がとられていると、大切なチャンスを逃してしまう」というたとえです。

これをサーバー選びに当てはめると、費用が安いからといって、安さだけが強みの共用サーバーばかりを借りていると、せっかくのビジネスチャンスを逃してしまうリスクが増えていきます。

安いサーバーが必ずしも悪いわけではありません。
テスト的にサイトを立ち上げたり、アクセスがほとんど来ないような趣味程度のサイトであれば、問題ないでしょう。
しかし、本気のビジネスを考えた際には、やはり心許ないといわざるをえません。

(※但し、安いサーバーの中には、安さからは考えられないくらいスペックの高いサーバーがあるかもしれません。ここでお話しているのは、あくまでも安さだけが強みのサーバーについてです)

4、503エラーが発生していることに気付かないケースも多い!
あなたが機会損失に“気付けない理由”

この記事をお読みの方の中には、「自分のサイトで503エラーが表示されたことを見たことがない」という方もおられるかもしれません。

ただ、それはもしかすると、「見たことがない」のではなく、「気付いていないだけ」かもしれません。

というのも、通常、503エラーは、アクセスを瞬間的に集めている時に表示されるものだからです。
そのため、503エラーが出ていたとしても、そのタイミングでWebサイトにアクセスして目視で確認する必要があり、そのタイミングでサイトを見られないサイトオーナーはエラーに気付かないのです。

「えっ?うちはアクセス解析を入れてるけど・・・」という方もいらっしゃると思います。
ですが、残念ながら、アクセス急増による503エラーは、Google Analyticsなどのアクセス解析ツールでは記録されません。

なぜなら、503エラーが出ている状態とは、Webサイトが読み込まれる前に、サーバー側がWebサイトの読み込みをストップさせている状態です。
つまり、「Webサイトが表示されない=読み込まれない」ということは、当然のことながら、そのWebサイトに埋め込まれているGoogle Analyticsなどのアクセス解析のコードも読み込まれず、正常なアクセス数がカウントされない、ということなのです。

つまり、実際はTwitterやFacebookなどからのアクセスがたくさんあっても、それらのアクセスのうち、503エラーが出ていたタイミングでのアクセスは記録されないということです・・・。
(但し、サーバーの管理画面からログを確認すれば分かる場合があります)


私の会社の事例で恐縮ですが、ウェブライダーでは「人事ったー」というサービスを運用しており、このサービスのマスコットキャラである「渡辺さん」のTwitterアカウントにはフォロワーが16万人ほどいます。

そのため、この渡辺さんがサイトをシェアすると、たくさんの人がそのサイトへアクセスするのですが、そのアクセス数はすさまじく、Google Analyticsのリアルタイムアクセスが1,000を超えることもあります。

そのため、そのサイトが安い共用サーバーを使っていた場合には、かなりの確率で「503エラー」が表示されているケースを見かけます。(紹介したサイトオーナーの方、申し訳ございません・・・)

瞬間的なアクセス数が急上昇!

渡辺さんが好意でコンテンツを紹介しても、紹介されたサイトの多くが503エラーの被害(?)に遭うという恐ろしい流れ・・・。

こんな不幸をなくすためにも、多くのサイトオーナーは503エラーに対して、もっと注意を向けるべきなのです。

Yahoo!ニュースで取り上げられるその日に備えよう!

Yahoo!ニュース

あなたのサイトはYahoo!ニュースで取り上げられたことはありますか?

Yahoo!ニュースからのアクセスは先ほど紹介した人事ったーの渡辺さんのつぶやきの威力を優に超えます。
リアルタイムアクセスが1,000以上になることは多々あります。

ただ、Yahoo!ニュースで紹介される際は、事前連絡も事後連絡もありません。
ある日突然、膨大なアクセスが流れ込んでくるのが、Yahoo!ニュースです。

もし、Yahoo!ニュースで紹介された際に、503エラーが出なければ、そのアクセスに対して、様々なマーケティングが仕掛けられることでしょう。
しかし、503エラーが出てしまうと、せっかくのアクセスをうまく活かせません。

そう考えると、503エラーって本当に厄介なものですね。


503エラーが出る理由と、その弊害についてご理解いただけましたでしょうか?
では、ここからはいよいよ、503エラーを減らすための方法をお教えします!

5、503エラーの発生を防ぐための3つの方法

ここからは503エラーを防ぐための方法をお教えします。

その前に、もう一度だけ、503エラーが発生する理由をおさらいしておきましょう。

●503エラーが出る2つの理由

  1. Webサイトへ“瞬間的”にたくさんの人がアクセスしている
  2. Webサイトの構造上、読み込み終了までに時間がかかり、その結果、“入場制限”の人がたくさん発生している、いわば“渋滞”の状態

この理由を踏まえれば、503エラーを防ぐには下記の3つの対策があることが分かってきます。

  1. 安さだけを強みにしている共用サーバーを選ばない
  2. 共用サーバーではなく「専用サーバー」を検討する
  3. 「キャッシュ」の技術を用いたり、画像のファイル数を減らしたりして、データの読み込み速度を改善する

●対策1
安さだけを強みにしている共用サーバーを選ばない

503エラーを防ぐ最も手っ取り早い方法は、安さだけを強みにしている共用サーバーを使わないことです。

理由はすでにお分かりですよね。
安い共用サーバーには多くのユーザーが同居しており、同時アクセス数の制限がキツメに設定されている可能性があるからです。

ウェブライダーではWeb集客に関する仕事をおこなっているため、お客様のWebサイトで503エラーが出ることは死活問題です。
そのため、よっぽどの事情がない限り、安さだけを強みにしているような共用サーバーは利用しません。

ウェブライダーではこのあとご紹介する「専用サーバー」を利用することが多くあります。
これは、専用サーバーであれば、一台のサーバーを丸ごと占有できるため、ほかのユーザーのサイトのアクセスに影響されないからです。

とはいえ、専用サーバーは共用サーバーよりもコストがかかります。
一般的には共用サーバーと比較し、10倍くらい金額が違います。
そのため、もし「コスト的にいきなり専用サーバーはちょっと・・・」という方には、共用サーバーを安価で提供していない会社、もしくは、スペックが高め(回線が強いなど)の共用サーバーをオススメします。

サーバーのスペックが高ければ、訪問者がサイトを読み込む処理速度も早まりますので、いわゆる“入場制限”の状態が発生しにくくなり、503エラーが発生しにくくなるからです。

冒頭でお話したとおり、ウェブライダーは最近、某社からCPIサーバーに移ってきましたが、その理由は単純に、CPIサーバーのスペックは高いと噂に聞いていたからでした。(料金もやはりそれなりに高いですが・・・)
弊社では今、CPIサーバーの専用サーバーだけでなく、共用サーバーも使っていますが、以前借りていた他社の共用サーバーに比べると、503エラーが出る頻度がかなり減ったと体感しています。(これはあくまでも弊社の感覚です)

国内にはたくさんのサーバー会社がありますので、他社サーバーでも、しっかりした共用サーバーが用意されていれば、そちらを契約されてもいいでしょう。

●対策2
「専用サーバー」を検討する

次にオススメしたいのが、思い切って「専用サーバー」を借りることです。

専用サーバーは、文字通り、あなた専用のサーバーです。
サーバーに同居しているほかのユーザーはいませんので、ほかのユーザーのサイトが原因で、サイトの表示が重くなるといったことはありません。
同時接続数もある程度余裕がありますので、テレビなどの強力なメディアで取り上げられる際にも、安心できるでしょう。

専用サーバーのメリット

ウェブライダーでは現在、クライアント様の案件用サーバーを含め、6台の専用サーバーを借りており、それぞれのサーバーで、アクセスの多いメディアやWebサービスを運営しています。

例えば、Web制作会社さんでしたら、専用サーバーを一台借り、そのサーバー内に複数のお客様のWebサイトを展開するのもよいと思います。
そうすれば、誰が同居しているか分からない共用サーバーを複数契約するときのような心配は要らなくなります。
それが結果的に、503エラーの減少にもつながることでしょう。


Webマーケティングを生業としている私が言うのもなんですが、下手なWeb広告に投資するのであれば、まずはサーバーにお金をかけるべきだと思います。

繰り返し言いますが、安いサーバーでは耐えきれないほどのアクセスが、ソーシャルメディアからやって来る時代になっています。
月に数万円の広告費は使うのに、月に数千円ほどのサーバー代を節約したためにWeb集客の機会を失ったのだとしたら、本末転倒にも程があります。

専用サーバーのメリット

もし、あなたがWeb担当者で、サーバーにコストをかけることに対する社内の稟議を通しにくいのであれば、「売上げアップに直結する投資」という視点で説得するといいでしょう。

よいサーバーを選ぶということは、保険であり、未来への投資です。
大事なのは機会損失をしないこと。

今、安さだけが強みのサーバーを借りてしまっていて、503エラーに悩まされているWeb担当者の方は、ぜひ一度サーバーの見直しを検討してみてください。
(※もし、上司への説明が難しい場合には、このページをプリントアウトしてお見せすることをオススメします)

●対策3
「キャッシュ」の技術を用いたり、画像のファイル数を減らしたりして、データの読み込み速度を改善する

Webサイトによっては、その構造が原因で、ひとつのアクセスに対して、読み込み完了までに時間がかかってしまっているケースがあります。
そうなると、先述したとおり、“入場制限”の状態を表す503エラーのメッセージが表示されてしまいます。

それを防ぐためには、Webサイトの構造を見直さなければなりません。

例えば、データベースへ頻繁にアクセスするようなWebサイトは、「キャッシュ」と呼ばれる技術を用いてみましょう。

キャッシュとは、簡単にいえば、データベースの呼び出し回数を減らすために、本来は動的であるコンテンツを「静的」なコンテンツにすることです。

例えば、WordPressには「WP Super Cache」というキャッシュ用のプラグインがあります。
このプラグインを使うことで、本来、毎回データベースへアクセスしてコンテンツを動的に取得している処理を、都度データベースへアクセスしなくて済むようにできるのです。
(※但し、動的に生成されたものを静的な形で保管するため、もし、サイトを更新したい場合には、一度キャッシュされた静的なファイルを上書きする必要があります)

WP Super Cache

このWordPressのプラグインのように、動的なコンテンツを静的なコンテンツとしてキャッシュ化する方法は幾つかあります。
例えば、訪問者のPCから、Webサーバーまでの間にキャッシュを置く方法もあり、それはCDN(Contents Delivery Network)と呼ばれるサービスを導入することで実現できます。
CDNに関して知りたい方はぜひ下記の記事をチェックしてください。

Service Temporarily Unavailable 503エラー対策方法(CPIスタッフブログ)

また、キャッシュ以外にも、サイトで使われている画像ファイルの数を減らしたり、サイズを小さくすることでも、読み込み速度を上げることができます。
画像ファイルだけ別のサーバーに設置し、そのサーバーから呼び出すという方法もよくとられます。

Googleは今、サイトの読み込み速度を、検索順位決定のシグナルのひとつにしているため、サイトの読み込み速度を改善することは、Web集客の面でも有利です。
たとえば、Googleは以下のようなサービスも提供しています。
以下のツールは、URLを入れれば、ページの表示速度を評価してくれ、改善点をアドバイスしてくれる便利なサービスですので、ぜひ使ってみてください。

Google PagesSpeed Insights

ただ、これらのキャッシュや高速化の仕組みを導入しても、根本となるサーバーに問題がある場合には、やはり限界があります。
そのため、サーバーの選定には常に気を遣うようにしてください。

6、サーバーを“単なるコスト”としてしか考えられない人は機会損失しているかも?

いかがでしょうか?
今回のコラムをきっかけとして、あなたのサイトから、503エラーの表示が減ることを願っています。

ごくたまに「今の時代、サーバーなんてどこもそこそこスペックがいいでしょ?」という方がいます。
たしかに、最近のレンタルサーバーは、どの会社のサーバーも昔に比べてスペックが上がっています。
ですが、503エラーが出るのは、そもそも、サーバーのスペック以上に、共用サーバーのビジネスモデルによるところが大きい、というところを忘れないでください。

ただの固定コストとして見過ごされがちなレンタルサーバーですが、サーバーを正しく選ぶことは、攻めの戦略にも通じます。
機会損失による安物買いの銭失いにならないよう、今回の記事の内容はぜひ憶えておいてくださいね。

  1. 安さだけを強みにしている共用サーバーを選ばない
  2. 共用サーバーではなく「専用サーバー」を検討する
  3. 「キャッシュ」の技術を用いたり、画像のファイル数を減らしたりして、データの読み込み速度を改善する

専用サーバーなら大丈夫!

最近では、サーバーの乗り換えをサポートするサーバー会社も増えてきました。
例えば、CPIサーバーでも、無料のサーバー乗り換えサービスが行われています。

503エラーで悩んでいるけれど、サーバーの移転が難しそう・・・という方は、一度こういったサービスを展開している会社に問い合わせてみるといいでしょう。
その際、現状のサイト規模やアクセス値を伝えれば、どういうサーバーが最適なのかも教えてくれると思います。

●CPIではサーバー乗り換え時に、そのビジネスに合ったサーバー選びのアドバイスをしてくれています。
他社サーバーからの移転マニュアル

●レンタルサーバーの選び方については、第二回のコラムをお読みください。
比較記事だけでは分からない!集客に強いレンタルサーバーの選び方


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