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コワーキング協同組合 / 株式会社マカルーデジタル

concrete5とCPIは、向こう10年、フリーランスの生計立てに役立つツールです

コワーキング協同組合 / 代表理事 伊藤 富雄 さま
株式会社マカルーデジタル / 代表取締役社長 菱川 拓郎 さま

「concrete5とCPIはフリーランスがこれから10年生計を立てるのに役立つ」と力説するのはコワーキングスペースの草分け伊藤さんと、株式会社マカルーデジタル代表であり第一線で活躍中のWeb制作者の菱川さん。お二人に、concrete5 × CPIのWeb構築事例と、フリーランスがこれから10年間生計を立て続けるためのアイデアについて詳しくうかがった。

concrete5は「組織利用」をコア目的とした “見たまま編集型” のCMS

concrete5の特徴を教えてください

concrete5はユーザーさんにとって編集方法が分かりやすいCMSです。誰にでも使え、大勢でいっぺんに編集でき、わずかな制作費で企業サイトや商用サイトを構築できます。

大勢がいっぺんに編集できる組織向きCMS

concrete5は、アメリカの歴史的イベントのサイトを、全米の大学教授ら約100人で作るために開発された。開発コンセプトは「誰でも簡単に使えて大勢がいっぺんに編集できるCMS」だった。

concrete5は大企業・組織向けに開発されたCMSです。商用CMSに求められる機能がベースになっているので、ページごとに編集権限の設定ができる、編集をおこなうと上司にメールが飛んで(承認・却下)と決済ができるなど、エンタープライズ向け機能が豊富です。

ワード・エクセルができれば更新できる簡単さ

concrete5はワード・エクセルができればコンテンツの編集ができます。私も制作者として有名CMSを使っていますが、それらに比べてはるかに編集や更新が簡単です。concrete5は見ているページの変更したい部分をクリックすると編集できます。「管理画面で編集・プレビューして調整」というWordPressなどのやり方とは全く違います。そのため、パソコンに詳しくないというお客さまにconcrete5は喜ばれています。

わずかな費用・短い時間で制作できる

concrete5はわずかな費用・短い時間でサイトを構築できます。CMSはオープンソースなので無料です。テーマやプラグインを購入できるマーケットプレイスがあり、色々な機能を数千円前後で購入できます。そのため、何から何まで開発する必要がありません。

コラボレーションに向いている

concrete5はフリーランスが協力してサイトを作る場合など「コラボレーション業務」に向いています。concrete5はデザイン・機能など、パーツごとにファイルが別れているので、大勢で作業をしても他人のパートに影響しません。このことは、Gitなどのバージョン管理システムを使ってコラボレーションする場合にconcrete5が有利なポイントです。

企業サイト構築でも制作者のスキルに左右されにくい

concrete5は『concrete5公式活用ガイドブック』で学ぶことができる。著者は菱川さん他6名

concrete5は設計思想が企業サイト向けなので、制作者のスキルに頼りすぎることなく企業サイトを構築できます。例えば、WordPressはナビゲーション1つ作るにしてもカスタマイズやPHPを書く必要があります。そのため制作者が企業サイトを作るスキルを持っているかどうかで結果が変わり、期待はずれが起こりやすいのが現状です。一方concrete5はナビゲーションブロックを置くだけであり、プログラムが要りません。ナビゲーション・問合せフォームなど企業サイトに必要な機能の多くが標準でついているのでデザインだけおこない完成させることもできます。

フリーランス5人の共同制作「コワーキング協同組合」サイト

concrete5とCPIで構築した「コワーキング協同組合」サイトについて教えてください

コワーキング協同組合は、フリーランスやスモールカンパニーが、持てる能力を発揮して正当な評価を得られる仕事の機会を創出し、今後、企業とのコラボも視野に入れて、日本のワークフォースの再編成に取り組んでいる。

協会のWebサイトは、同組合の本部がある、神戸のコワーキングスペース「カフーツ」に集うフリーランス5人で制作しました。みんな、忙しい仕事の合間を縫ってそれぞれのパートを担当しました。

他にもCMSがある中でなぜconcrete5を利用したのですか?

伊藤さん:concrete5はオープンソースである点で、まさにコワーキングの理念に合致します。加えて、concrete5は「壁新聞」を作るのに似ていて、サイトを見たままに編集できます。この点がごく一般的なお客さまに支持されて、きっと次の時代を担うCMSになり、フリーランスの向こう10年の仕事を支えるツールになり得ると感じていました。詳しくは後述します。

菱川さん:concrete5は先述の通り「コラボレーション業務に最適」なCMSなので、5人のフリーランスが関わる今回の仕事にぴったりでした。実際、「コワーキングスペース検索機能」を開発しつつ、別の人にデザインを進めてもらうことができました。また、更新が簡単なので、運用をおこなう伊藤さんがラクをできることも決め手でした。

数あるレンタルサーバーの中からCPIを選んだ理由を教えてください

伊藤さん:菱川さんの推薦があったことと、CPIの運営会社であるKDDIウェブコミュニケーションズが、コワーキング協同組合の賛助会員であり、コワーキングに理解のある会社であることがCPI利用の決め手でした。

菱川さん、伊藤さんにCPIをすすめた理由と、実際に使ってみた感想を教えてください

規模の大きなアプリケーションであるconcrete5を、CPIなら高速表示できる

concrete5は、もともと組織向け・商用向けのためCMSの中では規模の大きい部類に入るアプリケーションです。アプリケーションサイズは WordPressの3倍・1つのデータベースに1つのサイトという設計・もともとキャッシュ機能が付いているなどの点から、サーバーはハイスペックなものが良いと思っていました。CPIの共用サーバーは「なぜこのスペックがこの価格で?」と思うほどハイスペックで、類似のサーバーより突き抜けています。

テストサーバー標準装備。「ボタン一発」で運用も開始できる

「テストサーバーのあるレンタルサーバーは他に無い。これならお客さまのお金でテストサーバーを持てるようになる。他のサーバーとは比較にならない安心感と利便性がある」と菱川さん

CPIにはテストサーバー(SmartRelease)が標準で付いています。テストサイトで作ったものを、設定ファイルごと「ボタン一発」で公開サイトに送り、そのまま運用開始できたことには驚きました。 これをやってみて、concrete5とSmartReleaseは親和性が高いことが分かりました。

concrete5は設定ファイルにドメインが含まれない設計なので、全ファイルを「SmartRelease」で公開サーバーに送り、そのまま運用を開始しても不具合が起こらないのです。これなら、WordPressなどで起こりがちな「データベースの中にドメイン名が入っていて本番環境に移すと動かない」といった問題が起こりません。また、半日以上かかるサイトの公開作業が「ボタン一発」、たったの1秒で完了したという点も凄いことでした。

コワーキング協同組合発、フリーランスの待遇を上げるアイデアになる

CPIは、サイトを公開する時だけでなく、後の運用や機能の追加もラクにしてくれます。先述したSmartReleaseでは、テストサイトと公開サイトを別々のデータベースで運用することもできます。テストサイトで確認したものを公開サイトに移すこともできます。つまり、お客さまのサポートがラクになります。サポート業務がシンプルになると、フリーランスでも顧問企業を増やすことができます。制作中や納品後をラクにする点がconcrete5と同じであり、フリーランスの待遇を良くするためにあるコワーキング協同組合が、フリーランスに提供できるノウハウの1つになります。まさに、今回の案件にぴったりのサーバーでした。

10年間フリーランスとして走り続けるためのconcrete5 & CPI活用術

フリーランスの今後10年に、concrete5とCPIは役に立つというお話が出ましたが、それについて詳しく教えてください

伊藤さん:私は「お客さまと対等な立場で仕事をする方法」として、concrete5とCPIの活用を制作者が検討する価値は大いにあると思っています。concrete5とCPIはこれを実現するのに最適なソリューションのひとつです。

例えば、お客さまにホームページを納品するまでが仕事だった案件も、後から月に1~2回更新作業をしてほしいと言われることが多いものです。ということは、はじめから簡便な管理ができるCMSを選んでおくと後がラクになります。これからは、受託した後の保守メンテナンス・次なるコンテンツの提案など、いわゆるコンサル的な仕事が発生することを前もって織り込んで受託することが、小規模事業者が向こう10年生き残る秘訣ではないでしょうか。

しかし、フリーランスが何から何まで仕事を1人でこなすには限界があります。表現されるものが同じであれば、省エネで動かせる仕組みを使っておきたいものです。

菱川さん:同感です。お客さまができれば、その後もお仕事が続くことは多いものです。お客さまも「編集を自分でできそう!」と思ってやってみるものの、思い通りにならないとかが起こります。そうすると仕事の依頼が来ます。この時、発注側と制作側の両方が使いやすいツールを使っているのは良いことです。

concrete5とCPIを組み合わせると、どんな使い方ができるでしょうか?

菱川さん:例えば、ライターさんがCMS込みのWeb制作案件を1人で受託するためのパッケージ商品を作れます。

ライター1人でCMS込みのWeb制作を受託できるようになるパッケージの例

  • コンテンツ:ライターによる取材と執筆
  • CMS:concrete5の同パッケージ専用のテーマ
  • サーバー:自動バックアップ付きで安心のCPI

これまでライターさんがCMS込みの制作案件を1人でおこなうことは難しかったと思います。文章を書けてもHTMLが分からない、PHPが分からない、サーバーが分からない、1人じゃ無理!ということになるのですが、concrete5とCPIを組み合わせると、ある程度のサイトは1人で制作が可能です。どうしても技術で必要なことが出てきたらコワーキング協同組合を頼ると、自分には難しい所やシステムをお願いできます。このように、concrete5・CPI・コワーキング協同組合などを上手く使うことで、フリーランスの仕事の可能性が無限に広がります。

concrete5とCPIをパッケージにすると仕事の可能性が広がるのですね

「動かすだけならどこのサーバーでも良いけれど、フリーランスの仕事のあり方を変える点でCPIは違う」と伊藤さん

伊藤さん:CPIは、使う人が次のステージに行く土台になり得ます。毎回、「請けた仕事を納品して終わり」という一本釣り的な仕事の仕方をくり返すより、一定数の顧問先の仕事をおこなうことがベースインカムになる。それをしていくうちに学ぶことも沢山ある。あるお客さまで成功したやり方を他のお客さまにも応用することもできる。だから、何割かはずっと付き合うお客さまを持っておいたほうが僕は良いと思います。だけど、そこだけに沢山の労力をかけるわけにはいかないので、CPIとconcrete5をセットしておくことで作業効率をアップすることが可能になるというわけです。

菱川さん:第一線でWeb制作をしている知り合いは全員、5年10年経った時にWebを作るだけじゃ無理だと言っています。特に地方では既にそうなっていて、新規の仕事だけでは食べていけません。「お客さまと継続して仕事をできるアイデア」が重要なので、そのツールとして使えるconcrete5の勉強会はとても盛り上がります。CPIとconcrete5をセットでパッケージにすることはとても効果的な方法です。

Web制作ビジネスをする人にとって、CPIは検討するに値するサーバー

最後にメッセージをお願いします

「CPIはバックアップがついているなどお客さまにとっても安心してすすめられるサーバー」と菱川さん

CPIは、Web関係者にとって、検討するに値するサーバーです。

私は「CPIエバンジェリスト(8号)」という役もしていて、CPIの中の人に意見を言う機会があります。そこではCPIは外部の意見をよく聞いて、どうやってWeb制作をしやすくするかを真剣に考えています。そんな会社のサーバーなので、使いこなしていけば日々の運用が安心で快適になります。

CPIはみなさんに使ってほしいサーバーです。

インタビュー: 2014年7月

貴重なお話をありがとうございました!

会社名

コワーキング協同組合

所在地

神戸市中央区多聞通2-1-17-101 カフーツ内

会社名

株式会社マカルーデジタル(旧社名:コンクリートファイブジャパン株式会社)

所在地

東京都千代田区神田錦町1丁目13番地 大手町宝栄ビル701

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